2005年02月23日

NY原油急騰 51ドル突破

2月22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の
原油先物相場は急騰し、指標となる米国産標準油種
(WTI)の3月渡しは51.15ドルで取引を終えました。
終値での51ドル突破は昨年十月末以来、4ヶ月ぶり。
(共同通信)

ここで、よく出てくるWTI原油ですが、これは米国
テキサス産の原油でWest Texas Intermediateの頭文字
です。最近ではニューヨーク市場のWTI先物の動きが
ロンドン市場のブレンド先物の動きを規定していると
も言われ、WTIの先物価格が世界の石油価格変動を
先導しています。WTI原油の実際の生産量は、日本の
1割にもならない40万バレル(1日あたり)程度なの
ですが、取引では1億バレル以上です。
この価格が日本の石油関連価格のベースにまでなって
おり、国際石油市場はいびつな構造になっています。

また、石油の確保という問題に関しては、いまだ誤解
されている部分が多いようです。
ひとつは英米系のメジャーが世界の石油供給を支配
している点と、もうひとつは産油国との友好な二国間
関係が必要という点です。
一つ目に関しては、石油メジャーは現在産油国では
石油利権を有していないこと、二点目は石油は流通性、
流動性の高い国際商品であるので、産油国とは関係なく
お金さえあればいつでも買うことが出来るということです。

しかし、金で買えるからといって、エネルギー政策を
ほっておいていい訳ではありません。
現実的な対応として天然ガスへのシフトが重要な選択
になってきます。

・参考図書
石井彰・藤和彦著『世界を動かす石油戦略』

posted by 金時 at 22:25| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月09日

景気ウォッチャー調査(H17年1月)

2月8日発表になった内閣府の景気ウォッチャー調査
の内容です。

1月の現状判断DIは、前月比0.8ポイント上昇の
45.0で6ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50
を5ヶ月連続で下回りました。

1月の先行き判断DIは、前月比4.3ポイント上昇の
48.3で横ばいを示す50を4ヶ月連続で下回ったが
9ヶ月ぶりに上昇しました。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、先行きに
回復期待があるものの、景気回復に弱い動きがみられる
とのことでありました。

現状判断の好調事例では、初売りやクリアランスセールが
概ね好調、製造業の食品が比較的好調とでています。
先行き判断の期待事例では、愛知万博の開会が旅行需要を
盛り上げると期待されています。

以下、景気判断の理由(コメント)から私が興味を
持ったものを独断で紹介してみたいと思います。

・今月に入ってから、特に後半であるが、全国的にコンビニが
失速状態であり、正月や初売りの反動が厳しい。
(東北=コンビニ)
現状判断:やや悪い

・コンピュータ系の専門学校だが、ここにきて、SEや
プログラマーの追加募集がかなりある。未内定学生が
いないため、残念ながら対応できない。
(南関東=学校[専門学校])
現状判断:やや良い

・3月から愛知万博も始まり、旅行業界では動きが出る。
海外旅行については、津波の影響で東南アジアは当面
厳しいが、ハワイ等へ行きたいという客の声は増えている。
(南関東=旅行代理店)
先行き判断:やや良くなる

・婚礼はますます低調になることが予想される。宿泊は
愛知万博の開催により、大阪地区への観光客は国内、海外
ともかなりダメージを受ける。(近畿=都市型ホテル)
先行き判断:やや悪くなる

・人の動きは、若干よくなってきているが、単価が依然
として下がっており、売上自体は変わらない。単価と
人の動きには負の相関関係がある。(都市型ホテル)
現状判断:変わらない

・2月3日の節分の豆商材とバレンタイン関係の動きが悪い。
(スーパー)
現状判断:やや悪い

・今後どのように変わるのか、様子見している状態であり、
店舗投資とか、設備の手直しなどをしている風はない。
(スナック)
先行き判断:変わらない

・新卒者の雇用が一段落し、同時にその他の雇用状況も刺激を
受け、活発な動きが出る期待感がある。(求人情報誌製作会社)
先行き判断:変わらない

・暖冬の影響で、冬物の売行きは今一つであるが、その他の
商品がそこそこ売れているので、今後も春物を含めて期待感が
持てる。(スーパー)
先行き判断:やや良くなる

・学生や社会人が新住居を探すために来社しているが、単価が
非常にシビアになってきている。それに加え、家庭の経済情勢
等から、地元大学への進学思考が非常に強くなっている感じが
する。(不動産業)
先行き判断:やや悪くなる

家計と雇用関連に集中してしまいました。企業動向は在庫関連
が多いので、面白いのをピックアップしています。後半6件は
あえて書きませんが、自分の居住地域です。

私が景気判断を聞かれればどう答えるでしょうか。
仕事とは関係なく自分の興味の対象で考えてみますと、
資産投資部門では個人投資家のネット売買が活況、
ペイオフ解禁により団塊世代以上の富裕層も投信や
外貨への投資増が見込まれる。
不動産も都心部で売買が活性化している模様。
株、不動産の景気は心理的な部分が非常に大きな
影響を及ぼしますので、気持ちの盛り上がりは
大切です。いい感じで盛り上がっているように思います。
現状も先行きも判断はやや良いでしょうか。
ただし、個人の家計に関しては今後とも引き締めを
要しますので、現状も先行きも判断はやや悪いです。
何しろ、105円のメロンパンと1杯150円のうどん
食べて満足しているようでは、私個人の景気押し上げ
効果はないに等しいでしょうか。

posted by 金時 at 21:28| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月08日

政治家の判断と政治家への政策提言

先日の雪斎さんのブログに政治家が政策実現する際の
ぎりぎりの判断と選択について、具体的に書かれて
おり非常に参考になります。また、政策ブレーン
として提言を行う雪斎さんが最も意識している人物が
小泉総理大臣であるところに感銘を受けました。
考えてみれば私もレベルの差こそあれ同様なことを
しています。皆さんもそうではないでしょうか。
自分の持つアイディアをその影響力のある人へ
伝えていく。本気でその実現を図りたければ当然の
行為です。そこをずばり言い切れるところが
「潔さ」でありまして、その言葉に感銘を受けた
ことになります。
かなりの平衡感覚を求められる権力者である政治家
への政策提言は、現実的で選択可能なものでなくて
はならないことが最低限求められる訳で、批判ばかり
して建設的な意見がないのは困りものです。
私も最近、現実的で前向きな対策は何かということを
仕事でも生活していく上でも心がけていましたので
パーンと共感する思いです。昔はただ、批判的なだけ
であったように思います。年を重ねても批判的を
もってよしとする方も結構おります。
どうも日本は批判的、寡黙といった筋の方が知的な
イメージとして市民権を得ておりまして、そこに
少々問題があると思います。別に私がその逆だから
申しているわけではありませんが。

私は最近気づき始めましたが、政治参加の方法として
選挙で一票投じるだけではなく、政策に同意できる
知識人に対してもエールをおくり、意見を述べていく
ことも一つの方法であるように考え始めています。
政策も層の厚さが必要です。裾野が広ければ広いほど
トップのレベルも上がっていきます。また、権力者
も知識人も本物であればある程、表舞台の華やかさ
とは別に、真摯かつ孤独な思考活動を行っており
ますので、良きサポーターおよび賛同者の理解は
必要と考えます。それだけ厳しい世界でのプレイヤー
であるからです。
つくづく庶民はいいな〜と感じてしまいます。
しかし、人間性を高めていくことは能力や生活レベル
に関係なく、人として生まれた以上まじめに追求
していくべき、最大の使命の一つであります。
それがまた、難しいのも現実ですが。
posted by 金時 at 12:25| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月01日

世界経済と個人投資

中国の経済成長率は連年の9%台で2005年も8%を
目指します。アメリカは経常赤字と財政赤字の双子の
赤字を抱え、ドルも脆弱性を指摘されながら、個人
消費支えられに力強い経済を維持しています。米国の
成長に関しては予測できない識者の方も多いようです。
日本も国際企業の競争力がついて、輸出が堅調。
景気は一時的に踊り場にのるも大きな流れとしては
失速せずに進み続けて行く模様です。
BRICs の他の国、ブラジル、ロシア、インドも高成長
を維持し続ける予想がでています。政府が本腰を入れて
いるのが主な要因。また、資源国の豪、NZにしても
然りです。原油価格動向に注目が集まり、21世紀は
商品の時代とも言われており、資源国にとって追い風
です。
どうも、世界経済は明るい材料ばかりが目について
しまうこの頃です。
しかし、上記の国において景気減速説も多々語られて
おりますので、見方を変えると簡単に悲観説にも陥って
しまいます。私は数年間は順調とみたいですが。

為替に関してもドル円で米国の双子の赤字から100円を
きるドル安を見る向きもあれば、金利差が開いていく
こととペイオフ解禁の資金が外貨(主に米ドル)へ流れる
から、年央より円安へ振れることも予想されています。
長期的には基軸通貨のドルは強し、少子化を迎える日本は
弱しと円安の見込みもあります。
欧州も米ドルにかわる資金の避難先としてユーロに集中
しています。政治における米国一国主義を抑えるように
米ドル一極集中からの分散としての動きもありそうです。
何しろ為替の一番の変動要因は政治レベルの話だからです。

個人投資家としての結論は、山を張らないことでしょうか。
投資で気をつけることはリターンではなくリスクだから
です。リターンを追い求めれば、即ちゲームオーバーも
有りなのです。山を張って結果として上手くいくことも
あるでしょう。円高を予想して、ドル売りで儲ける。
中国の成長と人民元の切り上げのダブルを狙って中国株
へ投資する。いづれにしても分散が大切になってきます。
今の世界経済はさながら、株強しの面持ちですが、債権
へのヘッジも必要であると考えます。それぞれの価格の
変動はランダムウォークであるからです。
もちろん、勉強されている方はバリュー投資も有りと
思います。年率50%のリターンをあげられている方も
おられるようです。しかし、素人は長期にわたって
年率5%を狙っていく確実な方法での資産運用をお薦め
します。

結局、経済分析も大切ですが、個人投資家は単純でも
決まった方法での投資を時間を味方につけて続けていく、
という方法が確実に資産を増やす秘訣かもしれません。

「内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法」

この本を読まれることをお薦めします。

posted by 金時 at 18:53| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月31日

中国経済を読む

先日の発表で中国の経済成長率が連年の9%台の
9.5%と発表されました。政府は今年度の成長率と
して7%に予定していましたが、軽く飛び越えて
しまいました。GDPは7%以上の成長を見込む、
ということでもあったようです。
昨春から不動産、鉄鋼部門の投資抑制策や金利引き
締めにより、H株は多少軟調気味に推移、B株に
至ってはかなり下げお買い得状態となっていますが、
全体として経済は好調のようです。

中国経済はバブルといわれていますが、短期的には
波はあるが、長期的には楽観というのが結論になり
ます。
理由として、失業問題をかかえているので、8%
程度の成長率は必要。ハードランディングかソフト
ランディングかと言われているが、最初から上手く
行く筋書きがあるわけではなく、政府も様子をみな
がら舵取りを進めて行かざるをえないが、経済の
活性化が現政権を支えているとも言えるので、現実
的な対応をしていくと思われる点。
需要が旺盛なので、一時的な波はあっても供給増と
なり、それがさらに設備への需要増、また供給増と
いうように好循環を繰り返していく点、などです。

細かく見ると、問題点も多々見受けられます。
しかし、それは先進国もあることですし、それが
ある故、先進国ではないのです。オリンピックまで
というコンセンサスができあがっていますが、
それ以降も大きなエンジンが急に止まることは
ないと考えられます。あくまでも長期的に大局的に
見ての話ですが。

中国のことを心配する一方で、日本も不安ですね。
上海の街はきれいになっているようです。衣食足
りて礼節を知る、が浸透しているのでしょうか。
一方、日本は衣食足りてハングリー精神と礼節を
忘る状態になりつつあるようです。実態経済より
国民の精神性を不安視してしまいます。

諸条件を組み合わせてみると「長期的には買い」と
見ています。もちろん、多くの方がそのように見て
いるとおりです。

posted by 金時 at 21:42| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月26日

かんべえ一派

先日、雪斎さんのブログにコメントをした際に
かんべえ一派(私が勝手にそう思っているだけですが)
と記したところ、雪斎さんのブログに早「かんべえ一派」
という言葉が登場してしまいました。

ということですが、かんべえ一派にもかかわらず、
かんべえさんへの挨拶を済ませていないことから、
メールを送信したところ上手く送れずにいます。
かんべえさん、ネット上のどこかで私を見かけましたら、
よろしくお願いします。公開挨拶で申し訳ありませんが。

話は戻りまして、雪斎さんの最新記事は小泉首相と
民主党岡田代表のこと。
みなさんもうすうす感じていると思いますが、
小泉首相は岡田代表をまともに相手にしていません。
その理由をずばり分析されております。
しかし、庶民感覚から見ますとこの辺りの感覚が
人の上に立つ者(政治家や企業経営者等)にとって
意外な落とし穴になりかねない気もします。
確かに政治家、特に首相などは考えること、判断・
意志決定することが多すぎて、勢い「えいや」の
丸投げになってしまうのでしょうが、世間ではそれを
誠意のなさと見てしまいます。内向けと外向けの対策を
使い分けなければならないので大変ですが、
国民あっての政治家ですから注意が必要です。
まさに政治活動は綱渡り状態ともいえますね。

政治で私たちに出来ることは選挙で一票投じることです。
そして、これが最も直接的な政治参加になります。
立候補する勇気のある人は別としてですが…。
ちなみな私は選挙権を得てからこの方、選挙を棄権
したことはありません。当然といえば当然ですが、
この当然のことが行われていないのが現状です。
特定政党を支持しているわけではないので、若いのに
珍しい部類でしょうか。なにせ投票所で見る若い人は
選挙事務を行っている市役所職員や、出口調査の
調査員ぐらいですから。(笑)

話があちこち飛んでしまいましたが、
今回の政治談義はこの辺で。

posted by 金時 at 10:36| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月24日

『溜池通信』

私の政治、経済、金融等の情報のバックボーンに
あるのが、今回紹介します『溜池通信』です。
サイト管理者かんべえさんは現在、商社系シンクタンクの
企業エコノミストをされていますが、アメリカ・
ワシントンのシンクタンク研究員や日本の経済団体
に出向されるなど幅広い守備範囲を持たれています。

一昨年には新潮新書から『アメリカの論理』
出版されベストセラーになりました。私も本屋で
なかなか手に入らずに、ようやく見つけました。

ラジオやテレビ、週刊誌等メディアでも活躍中
ですが、昨年11月のアメリカ大統領選挙では、
アメリカウォッチャーとしてマスコミからひっぱり
だこのようでした。

不規則発言と称する日記と週刊の『溜池通信』が
メインのサイトですが、ともに内容は充実して
いますし、見通しもいい線をいっています。
「いい線」と生意気なことをいったのは、見通し
ですので、「絶対はない」という意味で、賞賛を
意味します。また、私は縁がないのですが、将棋
と競馬に関する趣味の情報もあります。興味の
ある方には参考になるのではないでしょうか。

『溜池通信』では、そのときどきの国際政治経済に
関するテーマを取り上げ、PDFファイルにして
毎週金曜夜ないしは土曜の午前中に更新されています
が、アメリカ、中国、日本とホットな話題について、
有益な情報を得られます。

かんべえさん自身、「情報通と呼ばれる人が、ネタを
仕込みにくるサイト」を目指しておられるようです。
私に関してはそんな大層な人間ではありませんが。

私は現在は、国際政治経済とは程遠い世界で仕事を
していますし、個人的な興味は英語と投資なのですが、
それを包み込むバックボーンとして広く国際政治経済
を概観しています。この1年半ほどの閲覧で幅広い
情報網を得ることができました。


『溜池通信』トップページ

posted by 金時 at 21:23| 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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