2005年07月24日

『人生と投資のパズル』

角田康夫著『人生と投資のパズル』という本をぱらぱらとめくってみました。行動ファイナンスという人の心理的な行動が投資に及ぼす影響を分析している点は『人はなぜお金で失敗するか』と似ています。

ただこの本は、バリュー、逆張りをはっきり推奨している点は興味深かったです。順張りというかオニールの新高値を追っていく方法は日本市場では通用しないというデータもあました。
あとドル・コスト法についても戦略の維持や逆張りの実行を包含している点で支持しています。また、人の心理的な要因から市場は合理的ではないという立場であり、まあ確かにという感じでした。

投機と投資の違いについて、価格と価値の差であるという指摘は簡潔にして的を射ています。そして、投機は刺激的で投資は退屈なアプローチであり、日本人が個人のみならずプロまでも投機的な考えで投資を捉えているところに危険性を指摘しています。投資家は投資と投機の差、つまり価値と価格の差を安全域といいますが、これをしっかり確保してバリューアプローチにより長期運用を図るというのが、著者の主張です。これはグレアムやバフェットと同じです。ファンダメンタルズに基づき価値に重点を置けば、バブルにも惑わされることなく投資行動をとれることになります。
さらに、日本人の気質に注目している点も面白いです。つまり、短期的な思考とよらば大樹的な集団心理が投資よりは投機に合ってしまうということです。短期的な思考は商品開発やサービス向上といったビジネスには適していますが、長期トレンドにのっていく投資には不向きなので、そういった思考上の訓練が必要になります。

投資行動における人の欠点は、そこに刺激性を求めてしまうことにあります。それは、小さなお金で、例えば1万円(少なすぎるか?)米ドルMMFを買って為替を読むとか、数万円でミニ株をバリューや逆張りをするとかいったところかなと思います。これで、手数料で元本を減らさない程度に刺激的に週単位、月単位のトレード?をすれば少しは刺激的かもしれません。それでも勉強や分析に多くの時間を要するのでよほど好きではないとできません。あとは相場の動きを指標化して小口で取引できるeワラントやポケット株などもあります。eワラントはゴールドマン・サックスが設定してイートレード証券などのネット証券で販売していますが、ハイリスクのお遊びと心得た方がいいでしょう。商品先物のように追証を求められ投資金額以上損することはありませんが、元本ゼロもあり得るので、株や外貨MMFなどよりは超ハイリスクです。でもWTI原油指標を5000円程度から取引できるようになるので、パチンコや競馬と同等に考えて一種の予想ゲームと捉えると面白いかもしれません。しかし、5000円も痛いです。立派な本が買えますから。

posted by 金時 at 18:32| お金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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